新型コロナの影響が輸出型企業を直撃、ジェトロが在フィリピン日系企業調査 (フィリピン)
ジェトロが在フィリピン日系企業を対象に行った調査によると、新型コロナウイルスの影響で2020年の営業利益で赤字を見込む企業の割合が34.9%となり、前年の11.3%から急増、特に輸出志向型企業への影響が大きいことがわかった。「2020年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」によると、調査時点(2020年8~9月)で、輸出比率が50%未満の内販型の企業の赤字が19.5%(前回から9.5ポイント減)に対し、輸出比率50%以上の輸出型企業は32.7ポイント減の44.1%となっており、輸出型企業の落ち込みが大きいことがわかった。フィリピンは、経済特区庁(PEZA)などが実施する輸出志向型企業を対象とした税制優遇措置などを背景に、日系企業では輸出志向型の企業の割合が大きい。実際に、フィリピンは売上高に占める輸出の比率の平均が60.5%と、調査実施国の中ではラオス(66.9%)、バングラデシュ(66.0%)に次いで高い結果となっている。
出所:ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/01/80b602e6982ae5b4.html