中銀、金融機関とフィンテック企業間の顧客情報共有のガイドライン発表 (フィリピン)
フィリピン中央銀行(BSP)は6月19日、銀行などの金融機関とフィンテック企業(Third Party Providers)が顧客情報を共有・利用する際の指針となる「オープン・ファイナンス・フレームワークに係るガイドライン」(通達第1122号)を発表した。
BSPは、顧客情報共有の環境が整備されることで、同国での金融包摂(注1)が進展するとコメントしている。また、顧客の合意の下、金融機関とフィンテック企業が金融情報(口座情報や金融取引記録など)の共有を進めることで、イノベーティブなサービスが生まれることを期待する。例えば、フィンテック企業に顧客情報が共有されることで、金融口座を介する即時決済など、より利便性の高いサービスが生まれる可能性がある。また、金融機関はフィンテック企業と連携して顧客情報を分析することで、顧客のニーズに合わせた金融サービスの提案を行うことが可能となり、効率的にマーケティングを進めることができる。
出所:ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/06/6feac4113a3e9247.html