中国アリババクラウド、2021年内にデータセンターをマニラに設置へ (フィリピン)

中国のEコマース大手アリババのクラウドコンピューティング事業部門アリババクラウドは6月8日、2021年内にデータセンターをマニラに設置する見込みと発表した(政府通信社2021年6月8日付)。同社にとって、フィリピンで初めてのデータセンターとなる。データセンターでは、エラスティックコンピューティング(注)やデータベース、情報セキュリティー、データ処理・解析などのサービスを提供する予定だ。

アリババクラウドがフィリピンへのデータセンター設置を行う理由として、フィリピン企業の事業のデジタル化を推進する上で、クラウドコンピューティングの導入が重要な役割を果たしていることを挙げている。同社は主にフィンテックや、Eコマース、教育、メディアなどの分野のフィリピン企業に対してクラウドコンピューティングのサービスを提供し、これら企業の生産性を高めていく意向だ。また、優秀な技術者を多く輩出する人材プールとしてフィリピンを位置付けており、フィリピンで5万人のIT技術者の育成も計画している。

出所:ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/06/855a617ebbc8a8d8.html